民泊運営のいいところ・悪いところ|実家6室を運営して分かった“儲かるけど大変”のリアル

不動産賃貸業
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ここ数年、「民泊」って一気に身近になりましたよね。インバウンド(訪日外国人)が過去最多を更新して、街のあちこちで外国人観光客を見かける。ニュースでは「オーバーツーリズム」「近隣トラブル」なんて言葉も飛び交っています。

……で、正直に聞きます。あなたも、ちょっと民泊やってみたくなってません?(笑)

その気持ち、めちゃくちゃ分かります。実は私も、実家を改装して6室の民泊を実際に運営していました。だから今日は、キラキラした成功談ではなく、自分がやってみて分かった”いいところ・悪いところ”を正直にお伝えします。

先に結論だけ言っておきます。儲かった。でも、本当に大変だった(笑)。

そもそも、なぜ今「民泊」が騒がれているの?

まず背景から。民泊が注目されている理由はシンプルで、インバウンド需要が爆発しているからです。

  • 円安で、外国人にとって日本旅行が”お得”になった
  • 訪日客数が過去最多レベルに増え、ホテルが足りない
  • その受け皿として、民泊の需要が伸びている

一方で、近隣トラブル(騒音・ゴミ・マナー)や規制強化の議論も増えていて、「稼げる」と「面倒ごと」の両方がセットで語られているのが今の民泊です。

★始める前に必ず知るべき「営業形態」

民泊の営業形態は3つ。住宅宿泊事業、旅館業、特区民泊の違い

ここは超重要なので先に。民泊は「空き部屋を貸すだけ」ではなく、法律上の営業形態を選んで、届出や許可を取る必要があります。ざっくり3つ。

  • 住宅宿泊事業(民泊新法):届出制。ただし年間の営業日数が180日までという上限あり。
  • 旅館業法(簡易宿所など):許可制。日数制限なしで通年営業できるが、設備・構造の要件が厳しめ。
  • 特区民泊:国家戦略特区(大阪市など)での認定制。最低宿泊日数などの条件あり。

どれを選ぶかで、利回りもコストも手間も大きく変わります

ちなみに私が運営していたのは7年ほど前で、当時と今ではルールがかなり変わっています(民泊新法の施行は2018年)。だからこそ、これから始める人は必ず自治体と観光庁の民泊制度ポータルサイトで”今の”ルールを確認してください。消防法・建築基準法・近隣説明なども絡みます。

私の民泊体験|実家6室・お客さんはほぼ外国人

私がやっていたのは、使っていた実家を改装して作った6室の民泊です(7年ほど前の話)。場所は詳しくは言えませんが、外国人が多く住むエリアで、泊まりに来るお客さんもほぼ全員が外国人でした。

つまり、インバウンド需要をモロに受ける立地。ここが、後で話す「いいところ」に直結します。

民泊のいいところ

① 利回りが高い

これは本当に強いです。私の場合、利回りは低く見積もっても25%は出ていました

一般的な賃貸(アパート・マンションの家賃収入)だと、表面利回りは5〜10%くらいが多い世界。それと比べると、民泊の”回るときの”利回りは桁違いです。インバウンド立地で稼働が高いと、ここまで伸びます。

② 使っていない不動産(実家など)を活かせる

私のように眠っていた実家を改装して収益化できるのは大きい。持ち出しの土地・建物があるなら、初期の考え方がだいぶ有利になります。

③ インカムゲインとキャピタルゲインの両取りができた

これが結果的に一番大きかった。運営中は毎月の宿泊収入(インカムゲイン)が入り、最終的に売却でも利益(キャピタルゲイン)が取れました。“持っている間も、手放すときも”利益が出た=物件としては優秀だった、というのが正直な評価です。

お風呂の方程式でいえば、民泊は「蛇口=攻め(事業)」。うまく回れば太い蛇口になります。

民泊の悪いところ|正直、ここが本題(笑)

民泊は高利回りの裏に清掃や予約対応など重い管理がある

利回りの数字だけ見ると「やりたい!」となりますよね。でも、大変なのは”管理”。ここを甘く見ると、蛇口をひねっても栓が抜けてて貯まりません。

とにかく管理が重い

最初は自分自身で清掃に入っていました。そこで待っていたのは、なかなかの現実です。

  • 濡れたティッシュの中に、タバコの吸い殻が包まれて捨ててある
  • 電気ポットで料理でもしたのか、中がこびりついて壊れている
  • ベッドがすぐ壊れる

文化や使い方の違いもあって、想定外の使われ方がどんどん起きます。途中から清掃業者さんに入ってもらいましたが、業者さんも「これは大変」と。当然、費用負担は増える

さらに、清掃だけでなく、予約対応・チェックイン・クレーム・備品補充・近隣への配慮まで、やることは山積み。“部屋を貸すだけ”では全然ないんです。

コストとリスクも地味に効く

  • 清掃・管理を外注すれば、その分の費用が利益を削る
  • 為替・観光需要・規制の変更に、収益が左右される
  • 近隣トラブルが起きると、運営そのものが止まりかねない

なぜ、私は最終的に「売った」のか

決め手は、自分が引っ越すことになったことです。

民泊は現場対応が多いので、遠隔での運営はかなり無理があります。清掃業者に任せるとしても、トラブル対応やその物件について”考えるリソース”は、どうしても自分から出ていく。

「融通の効く管理会社に、費用を高めに払って丸ごと任せれば、今も運営できたかもな」とは思います。でも、その物件に割く時間と頭のリソースを考えたら、売って正解でした

結果として、インカムもキャピタルも取れて、キレイに手仕舞いできた。攻めの物件を、出口まで含めて回収できた、という意味では大成功です。

これから民泊を考えている人へ

民泊を始める前に許認可、立地、管理、出口を設計する

体験を踏まえて、始める前にこれだけは考えてほしい、というポイントです。

  • 営業形態と許認可を先に確認(民泊新法/旅館業法/特区)。ここで利回りもコストも決まる
  • 立地がすべてに近い。私はインバウンド立地だったから利回りが出た
  • 管理体制を最初に設計する。自分でやるのか、外注か。外注費まで含めた利回りで判断する
  • 出口(売却)まで最初に描いておく。攻めの資産は「持っている間」だけでなく「手放すとき」で勝負が決まる

「高利回り」に惹かれて飛び込むと、管理の重さで消耗します。逆に、管理とコストと出口を先に設計できるなら、太い蛇口になり得ます。

まとめ|儲かる。でも「仕組みと出口」を先に

始める前の収支テスト

売上は満室ではなく、平日・閑散期・稼働率低下の3ケースで置きます。そこから予約サイト手数料、清掃、リネン、光熱費、消耗品、管理委託、修繕、税金を引き、自分の対応時間にも時給を付けます。悪いケースで赤字になり、半年分の固定費を用意できないなら開始を止めます。

今日やることは、自治体へ営業可能な形態を確認し、管理を自分で行う場合と外注する場合の2本の収支表を作ることです。

  • 民泊はインバウンド需要で利回りが高い(私の場合25%超)
  • ただし管理がとにかく大変。清掃・トラブル・コストが利益を削る
  • 私はインカム+キャピタルの両取りができ、売却して正解だった
  • これから始めるなら、営業形態・立地・管理体制・出口を先に固めること

派手な利回りの裏には、地味で重たい管理がある。攻め(蛇口)を太くする前に、守り(管理・コスト)の設計を。これは民泊に限らず、お金の話ぜんぶに通じる考え方だと思っています。

※本記事は私自身の体験にもとづく一例です。民泊の制度・要件は地域や時期で変わります。実際に始める際は、必ず自治体や観光庁の一次情報を確認し、専門家にも相談してください。投資・事業には損失リスクがあります。

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