「まじめに働いて、それなりに貯めてきたはずなのに、なぜかお金が残らない」 「むしろ、増やそうとして動いたら、逆に減ってしまった」
もし少しでも心当たりがあるなら、今日の話はあなたのためのものです。先に結論から言いますね。
お金は「稼ぐ」より「守る」が先です。
このブログ(お金ののびしろ部)では、資産形成を「守り×攻め×運用」の掛け算=お風呂にお湯を溜めることにたとえています。
- ①守り=栓を閉める(お金の漏れ・失いを止める)
- ②攻め=蛇口を太くする(稼ぐ力を上げる)
- ③運用=お湯が複利で増えていく
今日の話は、いちばん最初の①守り。ここが抜けていると、どれだけ稼いでも運用しても、お湯は溜まりません。なぜなら栓が開いていたら、注いだそばから流れ出てしまうからです。
正直に言うと、私は“ザル”でした
えらそうに書いていますが、私はさんざんお金を失ってきました。
- ネットワークビジネスにハマって、数十万円
- 「これで人生が変わる」という情報商材に、100万円近く
- うまい話に乗った、暗号資産まわりのトラブル
- 高額なセミナーや“教材”の購入
- 投資に目覚めて信用取引に手を出し、大きなマイナス
20代のころは「自分はちゃんと貯金できている」と思っていました。でも30代で、その蓄えをごっそり溶かしたんです。
問題は、私がずっと「どう稼ぐか」「どう増やすか」ばかりを見て、「どう守るか」を一度も学ばなかったこと。栓の開いたお風呂で、蛇口の太さばかり気にしていたわけです。
私を変えた「商流」という考え方
遠回りの果てにたどり着いたのが、「商流(しょうりゅう)」という考え方でした。
むずかしく聞こえますが、中身はシンプルです。「そのお金は、どこから来て、どこへ流れて、最終的に“誰が”得をするのか」——この流れを一度たどってみる、というだけ。

たとえば、目の前に「絶対に儲かる話」があったとします。ここで一呼吸おいて、こう考えるんです。
本当にそんなに儲かるなら、この人はなぜ、わざわざ“私に”教えてくれるんだろう? この話で、実際にお金が入るのは誰だろう?
この一問だけで正体が分かるわけではありませんが、契約前に立ち止まるきっかけになります。私が失ったお金の多くは、この“商流”を見ずに急いで決めた結果でした。
「無料」は、本当に無料か

商流を意識すると、「無料」という言葉の見え方も変わります。
無料のセミナー、無料の相談会、無料のプレゼント——世の中に「タダ」はたくさんあります。広告、紹介料、有料商品の販売、継続契約など、提供側には何らかの収益源があることがあります。
無料が悪いという話ではありません。大事なのは、「この無料は、誰が何で収益を得ているのだろう?」と流れを確認すること。 それが分かっていれば、無料を上手に使う側に回れます。
契約前に確認する5項目

うまい話、無料相談、高額な講座に出会ったら、申し込む前に次の5つだけ確認してください。
- 誰が、何を契約すると収益を得るのか
- 公式サイト、利用規約、解約・返金条件を自分で読んだか
- 「今日だけ」「あなただけ」と急かされていないか
- 期待できる利益だけでなく、損失・追加費用・途中解約の条件を確認したか
- 家族や利害関係のない人に、一晩置いて相談したか
この5つを通せない話は、その場で決めません。金融商品や投資の勧誘で不安を感じたときは、金融庁の相談窓口も利用できます。
守る力がつくと、攻めと運用が効いてくる
商流が見えるようになると、あやしい話は自然と避けられます。これが①守り=栓を閉めるの正体です。
そして守りが固まってはじめて、②攻め(稼ぐ)と③運用(新NISAなどでコツコツ増やす)が、意味を持ってきます。栓を閉めたお風呂なら、注いだお湯はちゃんと溜まっていくからです。「まず失わない」——これが、遠回りした私がいちばん伝えたいことです。
守る力を深めたいなら、この一冊
「守る力」をもっと腹落ちさせたい人には、古典『バビロンの大富豪の教え』がおすすめです。100年近く読み継がれてきた本ですが、その教えの中心は「稼いだお金の一部を、まず自分のために取り分けて、絶対に手をつけない」というシンプルなもの。今日お話しした“栓を閉める”と、まっすぐつながります。奇をてらった話が一切ないぶん、守りの土台をつくる最初の一冊として間違いありません。
まとめ:今日の小さな一歩
怪しい話を受けたときの停止ルール
「今日だけ」「必ず増える」「紹介者にも報酬が入る」「仕組みを説明できない」のどれかがあれば、その場で払わず24時間置きます。販売者、紹介者、決済先、返金条件、最終的に誰が利益を得るかを書き出し、一つでも確認できなければ契約しません。
今日やることは、最近届いた営業メッセージか無料相談を一つ選び、契約相手と返金条件を確認することです。
お金は「稼ぐ」より「守る」が先。そして守りの第一歩は、うまい話に出会ったとき、乗る前に一度だけこう問うことです。
「これは、結局“誰が”得する話だろう?」
この一呼吸だけで、私が失った何十万・何百万の一部は防げたかもしれません。派手さはないけれど、急いで決めないことは大切な“守り”です。
栓を閉められたら、次は運用です。守りが整った人が新NISAをどう始めるといいかは、新NISAは40代からでも遅くないの記事でお話ししています。
ここから一緒に、まずは「失わない」から。のびしろを伸ばしていきましょう。


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