「家計を見直したい。でも、何から手をつければいいのか分からない」
これは、私が家計の相談を受けるときに、いちばん多く聞く言葉です。固定費を削ったほうがいいのは分かっている。保険もたぶん見直したほうがいい。でも項目が多すぎて、結局どれも手つかずのまま——。
そこで最近おすすめしているのが、AIを”家計の相談相手”として使う方法です。無料で使えて、24時間いつでも、何度同じことを聞いても嫌な顔をしません。
このブログ(お金ののびしろ部)では、資産形成を守り × 攻め × 運用で考えています。お風呂にお湯を溜めるイメージで、①栓を閉める(守り)②蛇口を太くする(攻め)③複利で増やす(運用)。今日の話は、いちばん最初に手をつけたい「守り」=栓を閉めるための使い方です。
私自身、AIは毎日のように使っていて、このブログの家計まるみえ診断や資産3000万ロードマップ・シミュレーターも、AIに指示して作りました。だからこそ、AIが得意なことと、任せてはいけないことの線引きもはっきり書きます。
結論:AIは「整理」が得意。「決めること」は自分の仕事

先に結論です。
- AIは情報を整理して、優先順位をつけて、質問リストを作るのが得意
- 逆に、最新の料金や制度は平気で間違えます。必ず公式サイトで確認が必要
- そして、最後に決めるのはあなた。ここだけは代わってもらえません
つまりAIは「答えをくれる先生」ではなく、「頭の整理につきあってくれる相談相手」だと思ってください。これだけで使い方がぐっと上手くなります。
| AIが得意 | AIが苦手 |
|---|---|
| バラバラの情報を表に整理する | 最新の料金プラン・制度の正確さ |
| 優先順位をつける | あなたの家庭の事情の機微 |
| 聞くべき質問リストを作る | 「これを買うべきか」の最終判断 |
| 解約・乗り換えの手順を書く | 個別の投資商品の良し悪し |
使う前に:これだけは入力しない

いちばん大事な注意です。AIに家計を話すときは、個人が特定できる情報は入れないでください。
- 氏名・住所・電話番号・生年月日
- 口座番号・クレジットカード番号・暗証番号・ログイン情報
- 勤務先名
金額は「約〇万円」でまったく問題ありません。むしろ、ざっくりした数字のほうがAIは答えやすいです。相談に必要なのは「家賃が手取りの何割か」であって、あなたが誰かではありません。
使うAIは、無料で試せるものからで十分です(ChatGPT・Claude・Geminiなど)。ただし無料で使える範囲や機能は各社とも変更されます。最新の条件は必ず公式サイトで確認してください(本記事の確認日:2026年7月28日)。
なお「プロンプト」とは、AIへの指示文のことです。難しく考えず、下の文章をそのままコピーして使ってください。
そのまま使えるプロンプト4つ
コピーして、【 】の中をあなたの数字に置き換えて貼るだけです。
① 固定費の”削り代”を出してもらう
あなたは家計改善の専門家です。以下は私の毎月の固定費です。
削れる可能性が高い順に並べ、それぞれについて
「削減できる目安額」「手間(大・中・小)」「生活の質への影響」
を表にしてください。
最後に、今月やるべきことを1つだけ提案してください。
【固定費】
家賃・住宅ローン:約〇万円
スマホ:約〇円
保険:約〇円(医療・生命・自動車)
水道光熱:約〇円
サブスク:約〇円
その他:約〇円
たとえば、こんな答えが返ってきます。
削れる可能性が高い順
① スマホ:削減目安 月3,000円/手間 中/生活の質への影響 ほぼなし
② サブスク:削減目安 月2,000円/手間 小/影響 小(使っていないもののみ)
③ 保険:削減目安 月4,000円/手間 大/影響 要検討
今月やるべきこと:スマホのプランを、今の使用量に合わせて見直す
いきなり全部を直そうとすると挫折します。「今月やる1つだけ」を出させるのがコツです。
② 解約・乗り換えの手順を作ってもらう
【サービス名】を解約(または乗り換え)したいです。
初めての人向けに、
・事前に確認しておくこと
・当日必要なもの
・つまずきやすい点と対処
を手順で書いてください。
また、料金や条件は変わるので、公式サイトで
必ず確認すべき項目も挙げてください。
固定費が減らない理由の多くは「面倒くさそう」です。手順に分解された瞬間、たいてい動けます。
③ 保険の見直しで”聞くべき質問”を作ってもらう
私は【家族構成をざっくり】で、【加入中の保険の種類】に入っています。
保険の見直しを相談する前に、自分で判断できるようになりたいです。
・そもそもその保障が必要かを判断する基準
・担当者に聞くべき質問リスト
・断りにくくなるトークと、その返し方
を教えてください。
これは効きます。保険で損をするのは、商品が悪いからではなく、その場で判断できないまま契約してしまうからです。質問リストを持っていくだけで、立場がまったく変わります。
④ 診断結果を渡して”順番”を決めてもらう

このブログの家計まるみえ診断(無料・登録不要)で数字を出してから、その結果をそのまま渡す使い方です。
家計診断の結果、評価は【S〜Dのどれか】、
のびしろ率は【〇%】、固定費は収入の【〇%】でした。
資産3000万円を目標にしています。
何から手をつけるべきか、順番を3ステップで提案してください。
それぞれ理由も書いてください。
「現在地の数字」を先に出してからAIに相談する。これがいちばん精度が上がる使い方です。数字がないと、AIの答えも一般論にしかなりません。
AIの答えを鵜呑みにしてはいけない場面
正直に書きます。AIはもっともらしく間違えます。とくに次の3つは要注意です。
- 料金プラン・キャンペーン・制度:情報が古いことがあります。必ず公式サイトで確認してください
- 税金や制度の細かい条件:一般論としては合っていても、あなたに当てはまるかは別です
- 個別の金融商品の良し悪し:ここは判断を任せる場所ではありません
私はAIを毎日使いますが、「調べ物の下ごしらえ」と「頭の整理」までが担当だと割り切っています。裏取りは自分の仕事。のびしろくんも「AIは優秀な相棒。でも財布のヒモは自分で握る」と言っています。
まとめ:今日やる小さな一歩
- AIは「整理・優先順位づけ・質問リスト作り」が得意
- 個人情報は入れない。金額は「約〇万円」でOK
- 最新の料金や制度は必ず公式で裏取りする
- 最後に決めるのは、いつでもあなた
今日できる一歩を1つだけ。
プロンプト①をコピーして、あなたの固定費をざっくり入れてみてください。
たぶん5分で終わります。そして「今月やる1つ」が出てきたら、それだけやってみてください。固定費は一度下げれば、その効果が毎月ずっと、ノーリスクで続きます。お風呂でいえば、栓がひとつ締まった状態です。
現在地の数字がまだ分からない、という方は、先に家計まるみえ診断で出してからAIに相談すると、答えがぐっと具体的になります。
ここから一緒に、のびしろを伸ばしていきましょう。


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